宅森氏の調査によると、開花から満開までの日数が最も長かったのは1966年の16日間、2番目は1989年の14日間だが、いずれも3月20日と早い開花だった。
3番目に長かったのは13日間で、1956年と1981年、1987年の3回記録しているが、そのうち開花日が3月26日と平年並みだった81年以外は息の長い景気拡張局面が続いた。
ちなみに昨年2017年は開花日が3月21日と平年より5日早く、満開が開花日の12日後の4月2日だった。もちろん、現在まで景気拡張局面が続いている。
「満開までの期間が長いほど桜を楽しめる期間が長く、人々の華やいだ気分も継続します。もちろん、花見がたくさんできることによる消費の増加も期待できます」
開花日が早かったこの春、満開までの期間も長ければ、景気の押し上げや持続効果が期待できるかもしれない。満開までの日数が昨年と同じ史上6番目タイの12日後だとすると3月29日に満開宣言が出されることになる。4月2日に満開を迎えれば、史上最長期間タイになる。
楽しい花見のためにも、景気のためにも、桜は長く咲いてほしいものである。