そこにはこれまでのイメージとは全く違う光景が広がっている。竹下通りにある同店は大手家電量販店『ビックカメラ』の店舗とコラボ。買い物客たちは行き来しながら商品を物色している。近所に住んでいる70代女性が言う。
「便利で安いから毎日来ています。昔は金物屋さん、スーパー、文房具屋さん、電気屋さんと4軒まわらないと買えなかったものが一気に買えるのがうれしいわね」
また、店内の買い物客の半数は外国人観光客。1階の民芸品コーナーでは彼らに向けて、葛飾北斎の絵が描かれた暖簾や招き猫の置物、お箸や湯飲み、和柄の靴下などが所狭しと並んでいる。今や100円ショップは、国民の日常風景であると同時に、観光名所にもなっているのだ。
生活雑貨からパーティーグッズまでがズラリと並ぶ店内に、一歩足を踏み入れれば、日本の買い物文化の趨勢が見えてくるだろう。
※女性セブン2018年3月29日・4月5日号