今年4月から、生命保険料が5~10%値下げされるという。これは、生命保険料を決める「標準生命表」が改定されたから。標準生命表とは、男女別・年齢別の死亡率や平均余命を示した表で、今回の改定で年齢ごとの死亡率が低下した。
つまり、長生き時代になって死亡リスクが減ったため、死亡保険料が安くなったのだ。
一方、平均寿命が伸びたがために、値上がりする保険もある。「医療保険やがん保険など、長生きに備えた保険は値上げの傾向に。これは、高齢化の影響に加え、来年10月の消費税増税も関係しています」とは、ファイナンシャルプランナーの竹下さくらさん。
現在加入中の保険料は据え置きだが、新たに入る場合は新料金になる可能性がある。4月以降に発売される商品に注目しつつ、安く入りたいなら3月中の加入も考えて。
年金生活に入っても無理なく払える保険を
保険は住宅の次に高い買い物。そのため、すでに長期間加入しているものがあるとなると、見直しや新規加入は勇気がいりそうだ。
「保険は本来、ライフスタイルの変化に合わせて見直すべきもの。特に、子育てや住宅ローンがひと段落し、老後が見え始めた50代こそ、見直しのラストチャンス。退職後、年金生活に入っても無理なく払えるか、あるいは、年金生活に入る前に払い終えるかで検討し直すのがおすすめです」(竹下さん)