家計

同じ「マツキヨ」でも立地によりリップの値段は60円違う

同じ商品でも店舗により値段が異なる(イメージ)

 ドラッグストアの市場規模はここ10年で3兆円拡大。食料品や日用品はスーパーやコンビニよりも安く手に入る。そのうえ、年々店舗は増え続け、駅前にも住宅街にも点在し、思い立てばいつでも買い物ができる。星の数ほどあるドラッグストアを、買い物の達人たちはどう使い分けをしているのだろうか。

埼玉在住・都内勤務のOL、A子さんは、会社の昼休み、オフィス近くのウエルシアに立ち寄った。ストッキングとハンドクリーム、小腹が空いたとき用のカップスープにペットボトル飲料を購入。消費経済ジャーナリストの松崎のり子さんが言う。

「オフィス街のドラッグストアでは目玉激安商品として、店頭にインスタント食品や飲料を置いてサラリーマンを呼び込もうとするため、これらを安く手に入れることができる」

 OL向けのコスメやストッキングなども、郊外よりも都心部の店舗のほうが安く購入しやすいと『ドラッグマガジン』編集長の菅原幸子さんが解説する。

「需要が高ければ仕入れ数も多くなる。同じ商品でも1度にたくさん仕入れれば、1つあたりの単価は安くなり、消費者にも安く提供できる。一方でこれらの商品は、家族連れや年配の主婦がメインの客層である郊外の店舗では、需要が少ないため、値下げすることは少ない」

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