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“消された年金” 機構は委託先の杜撰さ把握するも放置していた

 民主党政権で厚生労働政務官を務めた山井和則衆院議員(希望の党)は、政府の姿勢にも問題があると指摘する。

「第1次安倍政権で年金記録問題が起きたことを受けて発足した当初は、まだ年金機構も信頼回復に力を注いでいた。しかし、第2次安倍政権が熱を入れるのは年金カットばかり。そうした政権のあり方を見て機構職員の意識が緩み、完全に“お客様目線”を欠く組織になってしまった」

 機構はSAY企画の入力ミスによる過少支給については、次の支給日(4月13日)に対象者に不足分を支払うとしている。

 だが、それで解消される過少支給は約10万人分に過ぎない。では残りについては、申告書を返送しなかったり、記入をミスしたりした受給者の責任なのかといえば、それも違っている。

※週刊ポスト2018年4月13日号

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