あと、昨今のインターンはだいぶ変質しています。最近は半日~1日のワークショップや、セミナーをインターンと呼んでいます。内定を獲得するにはインターンに行かなくちゃいけないのかと思う学生もいるでしょうが、インターンからの採用って、外資やベンチャーを除き「公言」している会社は少ないですよ。あくまでも早期から企業のことを知ってもらいたいという位置づけです。ただ、実際は早めに接触し、優秀な学生はより内容の濃いインターンシップを案内したり「早期選考」の対象にし、「ウチを受けない?」と囲い込みをするのです。
◆常見陽平(つねみ・ようへい):千葉商科大学国際教養学部専任講師/働き方評論家/いしかわUIターン応援団長。北海道札幌市出身。一橋大学商学部卒業、同大学大学院社会学研究科修士課程修了(社会学修士)。リクルート、バンダイ、ベンチャー企業、フリーランス活動を経て2015年より千葉商科大学国際教養学部専任講師。専攻は労働社会学。大学生の就職活動、労使関係、労働問題を中心に、執筆・講演など幅広く活動中。『社畜上等!』(晶文社)『「働き方改革」の不都合な真実』(おおたとしまさ氏との共著、イースト・プレス)など著書多数。
■取材・文/中川淳一郎(ネットニュース編集者)