日経平均株価における変化
まず1つ目の材料から。ここ最近の「日経先物の空売り比率が高まっている」という点です。
先に紹介したように日経平均株価は、3月に配当金が支払われた後に4月10~20日くらいまで下落が続く傾向が見られますので、それを見越したトレーダーが売りを入れているものと考えられます。
そして、売り玉はいずれ買い戻し決済されますのでこちらは将来の買い材料として考えられます。
2つ目の材料は「外国人投資家の買い」です。過去の統計を見ると、4月は外国人投資家の買いが入りやすい傾向が見られます。
もちろん、統計上の傾向ですから必ずそうなるというわけではありませんが、今後、外国人投資家の買いが入ってくる可能性も考えられます。
そして3つ目は、「日銀のETF(上場投資信託)購入」です。やはり、日銀による相場の下支え効果は少なくありません。
【1】日経先物で空売り比率が高まっている
【2】外国人投資家の買いが入る傾向がある
【3】日銀のETF購入
以上、私はこちら3つの買い材料を私は意識しています。もちろん、こちらの材料だけで相場の見通すことが可能になるわけではありませんが、参考になる材料だと考えています。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)。