ここ数年、春は各種商品やサービスの値上げが続いている。今年も例外ではない。「原料や輸送費の値上げなどが価格に反映されています」と分析するのは、“値上げウオッチ”を続ける節約アドバイザーの丸山晴美さんだ。
この春の値上げ対象品は、食料品だけ見ても、アイス、納豆、冷凍食品、小麦粉、ビール、ワイン、コーヒーなどがある。ただし、もとの値段が比較的安い商品ばかりなのが救いだという。
「納豆などの食品は、割安価格のPB(プライベートブランド)で代用ができます。PBは大手メーカーが製造していて、今回値上げしたメーカーの一部も、PB商品を出しています」(丸山さん)
一方、ファイナンシャルプランナーの二宮清子さんは、値上げを意識するこの機会に、抜本的な家計の見直しも必要だと続ける。
「現政権は2%の物価上昇を目標にしていることもあり、インフレは今後も続くでしょう。価格は据え置きでも内容量が減る“隠れ値上げ”や、来年の消費税増税時の“便乗値上げ”も予想されます。となると節約だけでは限界。パートを増やすなど世帯収入のアップも、今年は考えた方がいいかもしれません」
食料品などの生活必需品以外でも、ゆうパック代金や電気、ガスなどのインフラが軒並み値上げ。自営業者らが加入する国民健康保険料も4月から多くの自治体が値上げに踏み切っている。この機会にぜひ、家計の見直しをして将来の不安に備えたい。
※女性セブン2018年4月19日号