そう話す丸山氏によれば、4月の優待銘柄の中でも、充実した優待があり、知る人ぞ知る「下がりにくい株」があるという。
「グッドコムアセット(東証2部・3475)という不動産会社は2016年に上場以来、株価は右肩上がりが続いている。4月に東証1部に市場変更することも発表しており、これからも株価が上がり続ける展開も予想されます。加えて優待はクオカード2000円分と使い勝手が良い。また、全国各地のホテルで利用できる日本ビューホテル(東証1部・6097)は4000円の優待券がもらえます」
「下がりにくい株」を非課税メリットで損しにくい「NISA」で持つことによって「最強のマイルド投資術」が完成するのだ。
株主優待に詳しいファイナンシャルプランナーの森田悦子氏はこうアドバイスする。
「日々の株価変動に一喜一憂せず、株を保有しているだけで得られるメリットをのんびり楽しみたいと考えるシニア世代には、キャピタルゲイン(値上がり益)を狙うよりも、配当と株主優待を合わせたインカムゲインで“お得度”を判断する手もあります。配当額と優待の現金換算額を投資金額で割って、その合算値(実質利回り)が3%以上あればお得度が高いといえます」
今後、政府・日銀が目標に掲げる2%の物価上昇になったとしても、それを上回る利回りを実現できればインフレリスクにも備えられる。
※週刊ポスト2018年4月20日号