住まい・不動産

「住みたい街」ランキング急上昇の「舞浜」、夢の国の側に住む現実味

住む街なのかと問われれば……

 あくまでも想像でしかありませんが、「住みたい街」で舞浜を選んだ人の頭の中には、TDRの存在があるのではないでしょうか。「好きな時にTDRに行きたい」「歩いて行ける距離にTDRがある」──憧れる気持ちは分かります。しかし住む街としてどうかと問われれば、かなり人を選ぶ街だと思います。

 まず買い物面。駅前のショッピングセンター「イクスピアリ」には「成城石井」がありますが、こちらは高級路線でお値段は高め。それ以外のスーパーはやや遠く、自転車を使うか、車で新浦安方面まで出向くことになります。

 TDRに近いのが最大の売りですが、いざ住むとなるとTDRの存在は生活面でネックにもなります。駅は常時TDRに行く観光客で混み合っており、GWやお盆などは駅を使うのを諦めたくなるレベル。週末ごとにTDR周辺は駐車場に向かう車で大渋滞し、近所のお出かけもままなりません。

 とりあえず一人暮らしにはまったく不向きな街なので、「京葉線で東京まで1本」「東京駅まで16分」という触れ込みに釣られて舞浜を選ぶのはリスキーです。この街に住むべきは、とにかくTDRが大好きで、TDRに行ければ少々の不便は我慢ができ、なおかつそれを叶える経済力がある人でしょう。しかしどうしてもそういう生活をしたいのであれば、家賃はやや高くなりますが、買い物が便利な隣駅の新浦安駅の方が良いと思います(舞浜=6.24万円 新浦安=6.93万円 ワンルーム・1K・1DK ライフルホームズ調べ)。

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