家計

ネット通販で買い物する快感は長続きしない 商品が届く頃には後悔も

脳内物質ドーパミンにダマされている

『そのお金のムダづかい、やめられます』(文響社)著者で脳神経外科医・菅原道仁先生が解説する。

「ネット通販サイトを見ていたらつい買いすぎてしまった、買っただけで満足して使っていない…というケースは、脳内物質のドーパミンの分泌による“まやかし”が原因です。人は素敵なものに出合うと興奮して、脳内にドーパミンが分泌されます。これにより『報酬系』といわれる神経回路が刺激され、買い物をすると快感を覚えます。

 しかし、この快感は長くは続きません。満足感はすぐに消えてしまうので商品が届く頃には後悔するんです。『オススメの商品』『今だけお得』といった表示もよく見かけると思いますが、ネット通販サイトや検索サイトの広告は、個人の購入履歴や検索履歴を収集・分析し、その人が興味を持つ情報を巧みに表示しています。“あ、これもいいな”と巧みに思わせているんです。こうした仕組みをしっかり知っておいて、勢いで購入せずに“本当に必要なのか”を考えるといいですね。ネットショッピングそのものから距離を置き、情報を遮断するのも手です」

 ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんはこうアドバイスする。

「専門家の私でもいつも反省しています(笑い)。対策として、クレジットカードで決済する場合にも、決済予定額分の現金を目の前に置いて、自分がどれくらいお金を使おうとしているのか把握しましょう。目的がない限り、ネットでの買い物はほぼ無駄遣いだと思ってくださいね」

※女性セブン2018年4月26日号

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