カリスマトレーダー池辺雪子 億の極意

ドル円相場で月足移動平均デッドクロス、下落トレンドは続くのか?

移動平均線だけでは判断しない

 とはいえ、やはりどうしてもここ最近の相場状況を見て、不安になってしまわれる方はいるようです。

 例えば、ドル円相場の月足で移動平均線がデッドクロスになっていることを気にかけている人もいます。デッドクロスは下落のサインですから、「これから長期的に下落傾向が続くのではないか」と感じるのも当然かもしれません。

 しかしながら、きちんとテクニカルツールを学ばれた方であれば、そう不安に思うことは無いはずです。

 例えばストキャスティクスなどオシレーター系の逆張りツールを同時に確認すると、ドル円の月足において、原稿執筆時には0%台に落ちてきています。つまり、売られ過ぎを示しています。

 また、材料的にも例年の傾向から言って、3月の決算時期が終わり、レパトリエーションや決算対策の売りなども完了し、4月中旬あたりからまた大口が新規で資金を投入してきて上昇につながることも考えられます。

 大口の場合、現場の運用担当者が運用の戦略を決定してすぐに運用を開始するわけではなく、上司などの承認を得て初めて運用が開始される傾向が見られるので、例年4月の中旬くらいから大口の資金が新規で入ってきています。

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