唐津まで必勝祈願に赴く「福山の勇じい」
広島県の東端、瀬戸内海に面する人口46万の福山市で、たばこ販売の傍ら宝くじを販売するのが、吉川たばこ店だ。店主の吉川勇さん(74)は、「福山の勇じい」と呼ばれ、やはり宝くじの販売歴は半世紀近い。
「たばこ店を始めたのは1966年ですが、近所の方に『この辺でも宝くじが買えたらいいのに』と言われ、販売を始めた。本業はたばこ店ですが、どんなゲン担ぎをすれば高額当せんが出るかばかり考えています。宝くじが当たるといわれる宝当神社(佐賀県唐津市)に必勝祈願をしています」
驚異のペースで億当たりを生む「伊万里の『富と豊かさと幸せ』の一家」
佐賀県の伊万里市には、お茶専門店のかたわら、宝くじを販売してきた老舗がある。冨田園茶舗を経営する冨田豊さん(84)が同い年の妻と宝くじ販売を始めたのは1978年だ。10年後には長男が脱サラして店を手伝うようになり、その後、長男は結婚し、孫も誕生。すると、2003~2011年のわずか9年間で9本の“億当たり”を出し、九州でも指折りの強運店として注目されるようになった。
「よく、家族の名前の縁起がいいとお客さんに言われます。私が豊で、家内が富貴子、息子が健一郎で嫁が幸恵、そして孫が幸一郎ですから(笑い)」
全国のレジェンドたちは、いかに福を招くかに心血を注ぎ、日々、福の神のような笑顔を振りまいている。山ちゃんは言う。
「宝くじは当たるものではなく、当てるもの。努力が欠かせません。レジェンドたちから高額当せんの“福”を授けてもらいましょう」
※週刊ポスト2018年4月27日号