また、「売買比率」(くりっく365)も参考になります。ここ最近のトルコリラ円相場の売買比率を確認すると買い玉が減っているのが分かります。
おそらく先日1トルコリラ=25円台まで下落して、チャート上に長い下ヒゲが形成された際に、強制ロスカットにひっかかり、投げさせられてしまったトレーダーも少なくなかったのではないかと想定されます。
そしてさらに、ここ最近は、あまり買い玉が増えない状況が続いています。
それはなぜでしょうか? 「多くの方が買うことに対して恐怖心を抱いてしまっている」ということが1つの理由として考えられます。実際に「1トルコリラ=28円台にあった時は勢い良く買えていたけど、ここまで下落するとは思っていなかったので怖くなって買えません」という声も聞きます。
そして私は、売買比率のこのような状況から、今後のトルコリラ円相場について1つの見通しを立てています。
相場の傾向から言って、このような状況にある時は下げ止まる可能性が高くなります。多くのトレーダーが勢い良く買っている時というのは「まだ下値がある」と考えられますが、多くのトレーダーが怖くなって買えなくなってくると底になりやすい傾向があるのです。
最終的にはその都度テクニカルツールをしっかりと確認し、相場動向を判断すべきだと考えていますが、相場の見通しを考える上で参考になる情報として、お伝えさせていただきました。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)。