ハイテクの面では中国側にも、レアアースの供給を絞るといった対抗策がある。果たして、中国側は全面的な貿易戦争に突入する覚悟があるのだろうか。
日本も対岸の火事ではない。半導体で弱点があるのは中国と変わらない。今後、2国間協議の形で、アメリカから貿易不均衡是正を強く迫られる可能性が高く、そうなると日本もタフな戦いを迫られそうだ。
文■田代尚機(たしろ・なおき):1958年生まれ。大和総研で北京駐在アナリストとして活躍後、内藤証券中国部長に。現在は中国株ビジネスのコンサルティングなどを行うTS・チャイナ・リサーチ代表。ブログ「中国株なら俺に聞け!!」、メルマガ「週刊中国株投資戦略レポート」も展開中。