その後も「貴重な日本酒が手に入ったから来てほしい」「友人を紹介したい」「息子がオーナーをしているBARの開業祝いでネタをやってほしい」など、月に数回は呼び出しがあり、毎回高額な「交通費」を渡してくれたという。事務所ライブにも息子や友人を連れて何度も来てくれたタニマチのおじさんであったが、半年ほどでお呼びがかからなくなり、いつの間にか疎遠になってしまったそうだ。
「芽が出ないと思われたのか、単純に僕らに飽きちゃったのか、理由はわかりませんが、残念でした。あの半年間はまさに天国でした…」
もの好きな“タニマチ”が、いつまたやってくるか分からない。その時のためにAさんはネタと同じくらい力を入れて、“人懐っこさ”も日々磨いているという。