本気でお金持ちを目指すのであれば、聞く相手は自ら投資で成功を収めたお金持ちに聞くしかないのです。
私自身の経験でいえば、大きな成功をした投資家は意外にも快く相談に乗ってくれ、投資の方法についても意欲的に教えてくれたりします。ただ、そこで重視したいのは、成功した経験よりも失敗談です。
成功した投資方法は時代と環境が生み出す“ひずみ”に乗じたケースが往々にしてあり、時代も環境も違うなかではたとえマネしても成功するとは限らない。それよりも、なぜ失敗したかという話は、その投資家が大金を失いながら学んだ貴重な教訓となります。そして、それはどんな時代でも通用する金言といえます。
そうはいっても、アドバイスはあくまでアドバイスにすぎません。アルガミシュの言葉にあるように、適切に思える助言を得られたとしても、それらをどう取り入れるかは自らの頭で考えるべきです。
証券マンなどのセールストークやマネー誌に書かれていることを鵜呑みにせず、本当に成功した投資家の失敗談から学び、自分に役立ちそうなものだけを自らの血肉とする──。「いうは易し、行なうは難し」かもしれませんが、投資で成功することはそれほど簡単なものではないことは肝に銘じておくべきでしょう。