こうした男性を、彼女たちはどのように見つけ出しているのか。もちろん、すべてのテレビ局関係者などが枕営業を受けるとは限らない。また、せっかく関係を持っても、最終的にいい仕事を提供してくれないのであれば意味がない。
染谷さんによると、枕営業を受容する男性は、それを示唆する発言が多いという。例えば、飲み会の席などで、こんなふうに語るのだ。
「○○という番組に出ていた××ちゃんって知っている? あの子、実は僕の元カノなんだよね」
「やっぱり、好きな女性と一緒に仕事をやって、良い作品を作り上げられたら楽しいじゃん!」
「俺って、一回関係持っちゃうと、つい情が入っちゃうタイプなんだよね」
男性側も“狙って”発言しているのだろう。そして「枕」を武器にのし上がろうとするグラビアアイドルは、「今度、よかったら2人で飲みに行きませんか」と誘うというのだ。
◆アモーレ石上(あもーれ・いしがみ):プロ合コンコーチ、やってみる代表取締役。1973年生まれ。慶應義塾大学法学部政治学科卒業後、和光証券(現みずほ証券)、ベアー・スターンズ証券、バークレイズ証券、クレディ・アグリコル証券にて計17年営業マンとして勤務。2000回の合コン経験と100名以上の女性との交際体験を経て、ノウハウを習得。現在は、プロ合コンコーチとして活躍し、数多くの男女の恋愛事情をリサーチしている。ホームページはhttp://otokojuku.biz/。