「え~? 私はそんな思いしたこと1回もないよ? なんでそんなひどい人ばかりが寄ってくるの? 自分に問題があるからじゃない? なんとかケンカせずじゃないけどさ、近所に出かけるときもきちんとした服着てると、嫌な言葉かけられないよ?」
こういうパターンもあるのです。誰かが嫌だったり困ったりした経験談を話していると、「私はそんな経験ない、そんな経験するのはあなたがレベルが低いからよ」「私は違うから共感できないの。なんでそんな経験するわけ?」という見下すタイプ。温子さんは続けます。
「もしかしたらさ、2人ともおのぼりさんに見えるんじゃない? この辺に住んでます感がないから、わざわざ来てるみたいに言われるんだよぉ」
温子さんは、幼稚舎出身の慶應女子。そして家業を継ぐワーキングマザーです。たしかに麻布界隈が地元の温子さんと、結婚して麻布妻になった2人とは貫禄が違います。麻布妻にも“階級社会”が見えた気がします。