もうすぐ夏のボーナスの季節。そろそろ預けっぱなしの預金をまとめて別の銀行に移し替えてもいい頃かも。だけど銀行なんて、どこを選んでも利息は大差ないし…。そう思っている人も多いかもしれない。
メガバンクの定期預金金利は横並びで、わずか0.01%にとどまる。だが、地方信金や地銀、ネット銀行には、メガバンクの10倍どころか30倍以上の高金利を掲げる金融機関がある。特に信金や地銀の「インターネット支店」の定期預金は、高金利を打ち出す傾向が高い。たとえば大阪信用金庫のネット支店である「だいしん未来支店」の定期預金商品『センス』は、金利が0.37%とメガバンクの37倍という高金利商品だ。
一方、ネット銀行も負けてはいない。金利では地銀ネット支店に比べるとやや下回るものの、入出金や振込手数料、取引に応じてもらえるポイントなどを、自分の生活スタイルと合わせて複合的に見ると、お得に活用できるものもある。
「例えば、イオンやまいばすけっとを頻繁に利用する人におすすめしたいのがイオン銀行です。キャッシュカードにクレジット機能と電子マネー『WAON』が付いた『イオンカードセレクト』に入会するだけで、普通預金金利が0.1%と、メガバンク(0.001%)の100倍になります。自行ATMの出金手数料も24時間365日無料ですので、手数料の節約もしやすいです」(ファイナンシャルプランナーの加藤梨里さん)
同様に、セブン-イレブンの利用が多いなら、セブン銀行のデビットカード機能付きキャッシュカードを利用するとメリットが大きい。買い物をした際に貯まるnanacoポイントは、通常、0.5%のポイント還元率だが、セブン-イレブンで利用すれば1.5%と大幅にアップする。10万円の買物で1500円も得する計算だ。