離職前の月収が約20万円で再雇用の勤続期間が6年だったAさんの場合、一時金として約24万円が支給されるはずだった。だが、この制度は成立して日が浅いために周知が徹底されておらず、申請手続きしない人が多い。
「65歳を過ぎてから雇用保険に加入できるようになったのは昨年1月の法改正以降なのであまり知られておらず、退職者に『高年齢求職者給付金』の説明をした企業はわずか4割との調査結果もあります」(同前)
給付金を申請する場合、前の勤め先から「雇用保険被保険者離職票」などの必要書類を受け取り、身分証明書やマイナンバーなどとともにハローワークに提出する。受け取ることができる期間は離職の日の翌日から起算して1年間となっている。
※週刊ポスト2018年5月18日号