「大切なのは1人暮らしに合わせて生活のダウンサイジングをはかることです。電気の契約アンペアを引き下げたり、携帯があるなら固定電話はいらない。税金や維持費が高い排気量の大きい車も車検のタイミングで買い換えを検討してみる。そうした見直しが長い目で見ると大きな負担減につながる」(前出・益山氏)
思いきって料理教室に通ってみるのもいい。若い女性と一緒の「花嫁修業コース」が恥ずかしければ、市町村が高齢の男性を対象に無料の簡単料理教室を開いているケースは多い。簡単な料理ができるようになれば、栄養面でも精神面でも経済的にもプラスになる。
家を出て初めて1人暮らしを始めた若い頃に戻ったつもりで、シングルライフを楽しめるかどうか。「妻に先立たれたショック」を乗り越えられるかどうかはそこにかかっているのかもしれない。
※週刊ポスト2018年5月18日号