リンクアンドモチベーション(2170)：市場平均予想（単位：百万円）
企業概要
モチベーションを切り口に企業に対してコンサルティング業務を行っている世界で初めての企業です。
モチベーションは目に見えませんが、同社が理学・行動経済学・社会システム論といった学術的成果を取り入れ独自に開発した技術「モチベーションエンジニアリング」をコア技術として、企業の組織診断を行い、採用戦略設計、社員教育、人事制度の設計など全てをワンストップで提供しています。
企業が推進する働き方改革の中でも、社員の質自体を高め生産性を上げるという観点で、最も注目される企業かと思います。
注目ポイント
主力はコンサル・アウトソース事業で、特に2016年から開始した組織改善クラウドサービス「モチベーションクラウド」の好調が注目されます。16／7月のリリースからすでに17/12月末には65社から430社まで導入社数が増加しており、企業の人材投資需要が高まっていることが伺えます。また月額課金のストックビジネスであることから、利益率が高く、導入社数の増加につれ利益成長幅の拡大が期待できます。最近では月単価の高い大企業の導入も増えていることから、更なる利益拡大が見込まれます。18／12期は800件の導入が見込まれており、利益率改善を伴った業績拡大が予想されています。
こうしたコンサルティング事業がけん引役となり、17／12期の業績は売上収益・各段階利益で過去最高を大きく更新。18／12期も：8期連続増収、3期連続増益の予想となっています。財務面では先行投資に借入金を充てることから負債が多くなっていますが、業績が好調であり利益率改善を伴った業績成長が見込まれること、利益成長幅の拡大が見込まれるストックビジネスが成長していることを考慮すると、問題ではないと思います。
株価は、最高値を更新してきましたが4月中旬から調整局面に入っています。業績や見通しの内容に変わりはなく、反転を確認できれば買いでいいと思います。10万円程度で買えるので時間分散での投資もやりやすいかと思います。
【PROFILE】戸松信博（とまつ・のぶひろ）：1973年生まれ。グローバルリンクアドバイザーズ代表。鋭い市場分析と自ら現地訪問を頻繁に繰り返す銘柄分析スタイルが口コミで広がり、メルマガ購読者数は3万人以上に達する。『日本人が知らなかった海外投資 米国株』他、著書多数。最新の注目銘柄、相場見通しはメルマガ「日本株通信」にて配信中。
