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AKB48、LDHも参入 アイドル動画配信サービスが増える理由

『LDH TV』はオリジナル番組が大きなセールスポイント

 AKB48グループ以外でも、EXILEや三代目J Soul BrothersなどのEXILE TRIBEを擁する芸能事務所LDHも『LDH TV』という“自前”の動画配信サービスを運営している。こちらはLDHのファンクラブ会員向けで月額1080円(税込み)、2018年1月1日に開局した。

「LDHのアーティストが出演するオリジナル番組を配信しているほか、別途課金コンテンツとしてライブの生配信なども行っています。さらに、EXILE TRIBEのメンバーたちが過去に出演したドラマや映画も配信しています。オリジナル番組はほぼ毎日配信しており、生電話企画などもあって、ファンにはとても貴重なコンテンツとなっていると思います」(大塚氏)

『AKB48グループ映像倉庫』がアーカイブに力を入れている一方で、『LDH TV』はオリジナル番組が大きなセールスポイントとなっているようだ。

 また、ももいろクローバーZや私立恵比寿中学、超特急、DISH//などが所属する芸能事務所スターダストプロモーションも『スターダストチャンネル』という動画配信サービスを行っている。月額400円(税別)で、オリジナル番組やライブ映像を楽しむことができる。

「『スターダストチャンネル』もオリジナルコンテンツが多い動画配信サービスです。超特急やDISH//といった男性アイドルグループ集団・EBiDANがメインとなっています。月額400円と価格設定は低く抑えられていますが、動画の本数は約4500本と豊富です」(大塚氏)

「サービスがないから違法動画を観るしかない」というファンも

 こういったアーティストや芸能事務所が運営する“自前”の動画配信サービスは今後も増えていきそうだという。

「CDやDVDの売り上げが下がり、サブスクリプションサービスの利用者が増えてきているなか、動画コンテンツをネットで楽しみたいというファンも増えています。また、そういったファンの需要が、無料動画サイトにアップされた違法にコピーされた動画に向かっているという現実もある。いわば、しっかりお金を払って動画を楽しみたいという気持ちがあっても、サービス自体がないから、違法動画を観るしかないというケースもあるわけです。そういったよくない流れを食い止めるという意味でも、公式の動画配信サービスというのは有効だと思います。

 たとえば、歴史が長いジャニーズやハロー!プロジェクトなどは、自前の動画配信サービスに対する需要も高いし、配信すべき膨大な映像アーカイブも抱えているはずです。今後、ジャニーズ事務所やハロプロが所属するアップフロントプロモーションのような老舗事務所が動画配信サービスを立ち上げていく可能性は十分考えられると思います」(大塚氏)

 自前の動画配信サービスがトレンドとなる日も近いかもしれない。

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