1000円以下の価格帯でカツ丼やとんかつ定食を提供するチェーン店として人気なのが、『かつや』だ。牛丼であれば、『吉野家』や『松屋』、『すき家』などといったチェーン店が人気だが、その「かつ丼・とんかつバージョン」と呼ぶべき存在だ。外食チェーンに詳しいライターの小浦大生氏が説明する。
「アークランドサービスHDが運営する『かつや』は、現在390店舗以上を展開し、低価格とんかつチェーンとしては頭一つ抜け出ている状態です。
そもそも、とんかつは値段の幅が広いメニューで、高級なお店では3000円以上することも珍しくないのですが、『ヒレカツ定食』であれば1000円から1500円くらいが一般的な価格とされています。
そうしたなかで、『かつや』の『ヒレカツ定食』が790円(税別、以下同)、『ロースカツ定食』が690円という安さ。また、『カツ丼(梅)』なら490円と、税別ながら500円を切る価格となっています。このリーズナブルな価格でとんかつを気軽に食べられるの点が人気の理由となっています」
『かつや』で昼食を食べる機会が多い40代の会社員Aさんはこう話す。
「よく食べるのは『カツ丼(梅)』と『とん汁(小)』(120円)です。カツ丼(梅)はローツカツが80gなんですが、ボリューム的に物足りなさを感じることはありません。600円くらいでカツ丼ととん汁でお腹いっぱいになるので、本当に助かります」