そして、貯まったお金をさらに増やすのが【3】の極意となります。それについて、アルカドは次のような言葉を残しています。
〈収入の1割を自分に支払うことは、財を成すための第一歩にすぎません。より豊かな資産を築くには貯めたお金がさらに富を生み出す仕組みが必要となります。よろしいですか。大事なのは財布に入っているお金ではない。川の流れのように絶えず財布に注ぎこまれる“お金の流れ”を作ることなのです〉(『大富豪が教える成功法則』より)
たとえば1年間で100万円貯めて年利1%で運用しても1万円しか増えませんが、毎年100万円の貯蓄を10年間続ければ、1000万円が貯まります。そこから年利1%なら10万円、2%なら20万円と利息が増え、お金がお金を生む流れが作れます。
元手が少ないうちは、資産を増やすスピードを高めようとして、株のようにキャピタルゲイン(値上がり益)を狙う方が手っ取り早いかもしれませんが、そこにはどうしても資産を一気に減らしかねないリスクが付きまといます。元手が大きくなればなるほど、大きな額の損失になっていきます。これは【4】の財産を損失から守るためにも避けなければなりません。
一方、利息収入などによるインカムゲインは、資産を増やすスピードは見劣りするかもしれませんが、安定的な収入となります。まして川の流れのように“お金の流れ”を作り出して元金が増えれば増えるほど、インカムゲインは大きくなる。
お金持ちほど、目先のキャピタルゲインよりも、より安定的なインカムゲインを重視する真理はそこにあるといえるでしょう。