「即席麺」といえば、かつては「安い・早い」ことだけがウリのように取られていた時代もある。だが、即席麺は相当進化している。古くは1987年に当時1000円の「中華三昧」(明星食品)を食べた経験も持ち、即席麺を今でもこよなく愛するネットニュース編集者の中川淳一郎氏は、「マルちゃん正麺」の「汁なし担担麺」に感動したという。
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マルちゃん正麺といえば、役所広司さんや岡田准一さんが「生麺とまちがえる」といったコピーのCMを展開するなど麺の美味しさで知られます。即席麺の歴史を考えるとチキンラーメンに始まり、カップヌードル、マルタイラーメン、サッポロ一番、ペヤングソースやきそば、赤いきつね、どん兵衛、中華三昧、ラ王……など、その時々のエポックメイキング的な商品が存在します。2011年に発売開始されたマルちゃん正麺は、即席麺界でその系譜に連なる画期的商品といえます。
皆さんがイメージするマルちゃん正麺は袋入りのものか、カップのものでしょう。私もこれらは食べましたがいずれも美味でした。しかしながら「箱型 マルちゃん正麺 汁なし担担麺」があまりにもウマかった……。2人前の箱の中に麺と液体スープ、粉末スープが入っているもので、どちらも具材を追加する必要があります。
パッケージを見ると、ひき肉が描かれています。レトルトの肉味噌みたいなものが入ってるのかな♪なんて思って家に帰ってパッケージをじっくりと見るとなんと、具材は自分で用意しなくてはいけないではありませんか! その時点で「騙された!」と思いつつも、まぁ2人前228円だからしょうがねぇよな、と納得し、「汁なし担担麺」のための具材を買いに行きます。