東大合格者数ベスト10の常連・栄光学園(神奈川)には、伝説的な“歴史の天才”がいたそうだ。同校OBのCさん(40代)が語る。
「現役で東大に進んだ人で、とにかく歴史が得意だったD君。センター試験では世界史を解いていたのですが、選択肢の中に学説的に異論がある記述を見つけ、回答不能と判断し、急遽日本史に選択科目を変えて満点。後にその問題は『設問に問題がある』と判断されたので、同級生の間では『さすがD君だ』と話題になりました」
数十万人が受けるセンター試験の問題は、専門家が吟味に吟味を重ねた上で作られたもの。それをD君はたった一人で、間違えを見抜いてしまったのだ。ちなみにCさんが数年前、約20年ぶりにD君を電車で見かけたところ、D君は分厚い歴史書を読んでおり、変わらぬ歴史への情熱に感激したそうだ。