近年、どこにいてもスマホが手放せず、「ないと不安」とまで感じてしまうスマホ依存が増えている。2017年4月に行われた南カリフォルニア大学のインターネット調査によると、「親が自分よりもスマホを大切にしている」と感じた子供が、日本だけで約20%いたと発表された。
つまり、日本の子供は、親にネット依存の可能性を感じているといえる。
「最近の親は、食事中でも“仕事だから”などの理由でメールやSNSを優先する人が多い。また、乳幼児をあやす道具として、スマホを活用する親も多く、0才児にして、ネット利用率が3%に。こういう親を見て育った子供は、スマホ操作はいつでもどこでもやっていいものと学んでしまいます」(ITジャーナリストの高橋暁子さん)
現在の親のスマホへの考え方や扱い方が、子供の将来も左右するのだ。
グラフにある通り、内閣府「低年齢層の子供のインターネット利用環境実態調査(2017年)」によると、0才で3.1%、1才で9.1%、2才から急上昇して28.2%に。9才では65.8%まで上がっている。
つまり、今や0才児からネットを使う時代になっている。スマホやネットなどを始める年齢が低ければ低いほど、スマホ依存になる可能性も高くなるという。
スマホは確かに便利だが、それに振り回されず、自分でコントロールできることこそ大切だ。そして、将来のスマホ依存を減らすためにも、今の大人が子供の見本になるべきだろう。
※女性セブン2018年5月24日号