富裕層の場合も、インスタを見て、あるいはオフィスの同僚・学校のママ友が身につけているのを見て欲しくなることも多いようで、「あのブランドのアクセサリーをみんな身につけているけど、追随すべきかな?」と意見を聞かれる場合もあります。
反対にロゴが小さく、ブランドが分かりにくい洋服にお金をかけるのは無駄だと言われたこともあるほどです。成熟した欧米系の人たちはブランドにかかわらず、好きな物や似合う物を選ぶ人も多いですが、アジアの新興リッチは自分の富を証明できる商品を買うのが第一優先のようなのです。
バッグ、靴、時計やアクセサリーは富や成功を象徴する記号であって、ファッションという感覚で楽しむものではないようです。
◆はなわ・ようこ/ファイナンシャル・プランナー、CFP認定者、1級FP技能士。青山学院大学国際政治経済学部卒業後、外資系投資銀行に入社。退職後、FPとして独立。現在はシンガポールに在住。『少子高齢化でも老後不安ゼロ シンガポールで見た日本の未来理想図』 (講談社+α新書)、『毒舌うさぎ先生のがんばらない貯金レッスン』(日本文芸社)など著書や監修本多数。http://yokohanawa.com/index.html