4年に一度のサッカーワールドカップが6月14日から7月15日の日程で、ロシアで開かれる。中国では、自国が出場こそしないもののその注目度は高く、関連銘柄にも注目が集まっている。
中国にとって今回のワールドカップは時差の関係で、試合時間のめぐりあわせが良い。日本・韓国共同開催では日中に試合が行なわれるケースが多く、ドイツ、南アフリカ、ブラジルでは明け方であった。今回のロシア大会では、生放送の時間が夜のゴールデンタイムとなる。中国のサッカーファンにとって、最も都合の良い時間帯である。
百度の検索情報から得られるデータによれば、今回のワールドカップに対する関心の立ち上がりは南アフリカ大会よりも早く、この2か月の平均の関心度合いを見ても、ブラジル大会の時よりも高いそうだ。
中国のインターネット調査会社であるiResearchによれば、サッカーファンには興味深い特性がある。2017年における収入、地域、消費習慣などを分析すると、彼らは、映画、ゲーム、酒場に対する選好度合いが一般のネットユーザーと比べ高い。さらに、飲料消費量が多く、家電購入予定のアンケートによれば、テレビをトップに置いている。
ロシアワールドカップ公式ホームページでは、15社のFIFAパートナー、FIFAワールドカップスポンサーが公表されている。中国企業としては、前者には、不動産、観光事業など多角的な事業展開を行っており、スペインサッカークラブに出資する大連万達グループが名を連ねている。また、後者にはテレビメーカーの海信、乳製品メーカーの蒙牛乳業、スマホ事業を行うVivoなどがある。