そうしたなかで、どんな銘柄に投資妙味があるのだろうか。具体的な銘柄としては、飲料メーカー、ビールメーカー、テレビメーカーの主力に注目したい。香港上場の注目銘柄は以下の通り。
●飲料メーカー:中国蒙牛乳業(02319)、統一企業中国(00220)、康師傅控股(00322)
●ビールメーカー:華潤ビール(00291)、青島ビール(00168)
●テレビメーカー:スカイワース(00751)、TCLマルチメディア(01070)
ちなみに、日本株ではどんなところが有望であろうか。
まずは、ビール、バーといったところ、キリンHD(2503)、スポーツバーを経営するハブ(3030)に注目したい。梅雨の時期と重なるが、空梅雨あるいは7月上旬での梅雨明けとなれば、ビール消費に大きな影響が出る。そうした天候要因をしっかりと意識すれば、大会後半に入ってからでも、買いのチャンスがあるかもしれない。
また、中国関連では注目銘柄に上がっていないが、日本ではサッカー人気から、スポーツウエア、スポーツ用品の売上高が業績に影響が出るほど伸びる可能性があると考えている。時価総額が比較的小さいゼビオHD(8281)、ヒマラヤ(7541)などに注目したい。
文■田代尚機(たしろ・なおき):1958年生まれ。大和総研で北京駐在アナリストとして活躍後、内藤証券中国部長に。現在は中国株ビジネスのコンサルティングなどを行うTS・チャイナ・リサーチ代表。ブログ「中国株なら俺に聞け!!」、メルマガ「週刊中国株投資戦略レポート」も展開中。