つまり、バブル世代は結婚適齢期の最中に収入が上がったが、団塊ジュニア世代は若い頃の給料が伸びないため「結婚資金」を積み上げることができず、望んでいた結婚に踏み込めなかった可能性が高い。
団塊ジュニアは就職難の世代であり、非正規雇用や引きこもり、ニートなども目立ち、生活のための資金に難儀するケースも多い。彼らの親にあたる団塊世代が原因との指摘もある。
「両親が団塊世代だと、家族が団結して仲が良く、外見上は子供が親の言うことを聞くケースが多い。ところが実のところ、そうした家庭は子供のことを縛っていて、親が自分のやりたいことを子供に実現させようとします。とくに自分がやりたかった仕事を諦めて家庭に入った母親ほど娘に自分の夢を託すことが多く、そのために娘の婚期が遅れるという相談が多い」(30~40代が専門の結婚相談所インフィニの佐竹悦子氏)
子供の未婚問題は結果的に親世代を苦しめかねない。
※週刊ポスト2018年5月25日号