もしかしたらエライ人様はパートナーとして営業マンを信頼しているのかもしれませんが、すでに萎縮状況になっている営業マンからすればもはや異議申し立てや「でも……」といった言葉はご法度に。というか、これこそ力を盾に下請けを服従させるパワハラなのですが、エライ人様は気付いていない可能性もある。
パワハラの発生要件が「立場が上の者から下の者への立場を利用したハラスメント」にあるのだとすれば、下請けはそれを告発してもいいのかもしれませんが、それをしたらしたで「出入り禁止」という最強のカードを切られてしまいかねません。会社の売り上げへの影響や、自分の立場を毀損しないことなどを考えると、告発もなかなかできない構図です。かくして日本のビジネス現場の各所でパワハラ横行は終わらないのであります。
広告代理店は学生にとって憧れの業界の一つですが、ほとんどの仕事は下請けとしての業務です。就活生はそれを前提に、上記のようなこともあることを理解したうえで、選考を先に進んでいただければ、と思います。