私立だから塾に通う必要はないだろうと考えている人も要注意だ。学校によっては大学受験のために塾通いをする生徒が多いところもあるうえ、授業についていくために中学から塾通いする子は少なくない。塾に行かなくても、学校で任意参加の海外研修や課外活動の合宿なども多く、そのたびに費用を徴収される。
こうした想定外の出費が積み重なると、家計には重い負担になる。ファイナンシャルプランナーの森田悦子氏は、中学受験の際のマネープランについて、こう語る。
「中学受験のマネープランを立てる際は、塾など受験準備や学費など学校に納める費用を準備するのに加え、在学中の家計にも余裕を持っておく必要があります。それが難しいようなら、親同士の付き合いや服装にはお金をかけない、塾は行かせないなど、絞るところをシビアに選別し、実行しなければなりません。周囲に流されるまま払い続け、赤字を垂れ流すことがないよう十分注意してほしいものです」
受験に合格したら一安心、というわけにはいかないようだ。