インターネットを介し、個人間で商品の売り買いができる「フリマアプリ」が人気だ。6月には最大手『メルカリ』の東証マザーズ上場が決定し、注目度は増すばかり。経済産業省によれば、フリマアプリの市場規模は2017年は4835億円。前年比58%増を記録した。
実際、電子商取引に関するネットアンケートでは、15~69才の男女のうち、6人に1人は何らかのフリマアプリを利用している。フリマアプリ・オークション歴14年のカリスマ主婦でオールアバウトフリマアプリガイドの川崎さちえさんが人気の理由を解説する。
「いちばんの理由は、欲しいものが安く手に入ること。出品される品物のほとんどが中古品であることに加え、個人同士のやりとりであるため、仲介料がない。そのうえ、ボタン1つで不用なものを出品できてお金を得ることができる。買い手にとっても売り手にとっても“宝の山”なのです」
フリマアプリの数は現在20種類以上。どのアプリを選び、どう使えばよいのか。現在、「5大フリマアプリ」と呼ばれる存在がある。それぞれ得意な取扱商品、販売手数料、主な利用者の年齢層などが異なり、特徴がある。特徴を知り、その中から自分に合ったアプリを見つけ出すことが“お得な生活”実現へとつながる。
以下、実際に使ってみたユーザーの体験談とともにそれぞれの特徴を紹介する。
メルカリ
上場も決定し、ダウンロード数も1億を超えたフリマアプリ界の先駆者。前出の川崎さんが言う。
「ユーザーは20~30代の女性がメイン。だから子供服など若いお母さん向けの商品が人気です。押し入れに眠るわが子の昔の子供服が大金に変わる可能性もあるんですよ。しかも会員数が多いから市場規模も大きく、売りやすい」
メルカリ歴1年半の原口あゆみさん(30代・仮名)は次のように語る。
「うちは5才の長女と3才の長男の2人きょうだい。長女のロンパースやTシャツなどはお下がりにできないので、全部メルカリに出品。けっこうな売り上げになったので、そのお金を使って長男の衣類をメルカリで購入。最近は自分の服も探しています」