当日になって、いきなりそんな話を切り出されたら、戸惑う人が出てくるのは当然である。事前に「相続について話し合いたい」と伝えておくべきだという。
「一堂に会する機会がなければ、一人ずつ話すしかないが、大事なのは仲間はずれをつくらないこと。遺産分割は相続人が一人でも判子を押さないとまとまりません」(同前)
親の死後に相続税を申告するときは、遺産の分割方法をまとめた「遺産分割協議書」に、相続人全員が署名・捺印する必要があるが、一人でも拒否すれば無効になる。会議前から誰かの不満を募らせるようなことになれば、最終的には相続が成立しない。
※週刊ポスト2018年6月15日号