株主優待の中でも特に人気の高いジャンルに、飲食企業による食事券の優待がある。系列店舗でのサービスなので企業にとってはクオカードや他の商品より負担が小さく、額面として比較的高額な優待を提供できるため、株主にとってもお得度が高いからだ。
6月は特にこうした飲食企業の株主優待が充実している。その筆頭格が、ファミリーレストラン最大手のすかいらーく(3197)だ。ガストやジョナサン、バーミヤンなどのほか、「しゃぶ葉」など傘下のニラックスのレストランでも使える。しかも、配当利回りも2%を超えており、優待と配当の両方を楽しめる銘柄として人気が高い。
セルフ食堂「まいどおおきに食堂」や串揚げ食べ放題の「串家物語」などを展開するフジオフードシステム(2752)は、食事券のほか、米や店舗ブランドのカレー、串家物語の冷凍串カツセットなども選択できる。
ほかにも、たこ焼きの「築地銀だこ」や「コールドストーンアイスクリーム」などを運営するホットランド(3196)、リーズナブルなカツ丼で人気の「かつや」を展開するアークランドサービス(3085)、サントリー傘下で「響」などを展開するダイナック(2675)なども、自社店舗で使える食事券の優待を実施している。これらの外食銘柄は年2回優待を行なっているうえ、フジオフードのように他の商品を選択できるところもある。出かける機会がなさそうな時に選択したり、送り先を変更すればちょっとしたギフトにも使えて使い勝手も良い。気に入っている店を経営する企業があれば、投資を検討するのも楽しいだろう。
以下、6月に権利獲得できる優待の中から、注目の飲食優待銘柄のデータを紹介しよう。2018年6月の権利を得るには6月26日(火)までに株を購入しておこう。