住まい・不動産

大発展を遂げ人気急上昇の「豊洲」、賑わいの一方で山積する課題

 まずタワマン建設によって急激に人口が増え、子どもの数も飽和状態。2017年に雑誌『AERA』が行った「保育園に入りにくい駅(東京都区部)」ではワースト4位に入りました。豊洲小学校から分離する形で、2007年には豊洲北小学校が、2015年には豊洲西小学校が誕生しましたが、豊洲北小学校の児童数は1000人を超すマンモス校となっています。

 日常生活の買い物としては、ららぽーと豊洲、イオン東雲店、高級路線のスーパー「あおき」、スーパービバホーム内に文化堂がありますが、もっと気軽にふらっと立ち寄れるようなお店はあまりありません。

また、豊洲の名を全国区にしたのが築地市場の移転問題です。築地からの移転は決定事項ですが、一連の騒動により、一帯の土壌に大きな問題があることが明らかになりました。

 市場が移転してくれば、当然交通量は増えるでしょうし、さらに2020年には東京五輪が控えています。五輪会場は湾岸地区に集中しており、期間中の経済効果が見込める一方で、どれだけの人が訪れ、どんな影響が出るのかは懸念されるところです。

 タワマンの上層階から眺める都心の夜景は、そういった細かい問題を吹き飛ばすだけの魅力はあるかもしれませんが、ワンルーム、1K、1DKの家賃相場は10.92万円(ライフルホームズ調べ)。1LDKなら15万円以上、50平米以上なら20万円を超えます。タワマンの上層階に住む経済力があるならともかく、お財布に余裕のない方が背伸びをして住む街ではないかもしれません。

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