直近のドル円相場を例に、具体的にテクニカル分析の話をさせていただきます。ドル円相場は5月29日に1ドル=108.10円(くりっく365)まで下落した後に上昇に転じましたが、こちらの価格はフィボナッチの法則によって導き出されていたポイント価格とほぼ同じ価格でした。
3月23日の1ドル=104.63円から、5月21日の1ドル=111.405円まで6.775円上昇した値幅に対する半値押しの価格が1ドル=108.0175円です。108.0175円と108.10円を比べると若干の誤差はありますが、非常に近い価格ではないでしょうか。
また、ドル円の日足チャートでストキャスティクスを見てみると、かなり数値が下がってきていましたので、良いところまで調整安が入ったように私は見ていました。
相場はあなたに合わせて動かない
ただ、このようにお伝えしても、相場の動きに合わせてトレードせずに自分の都合だけでトレードされる方も少なくありません。つまり、自分が考えた通りに相場が動くと思い込んでトレードしている方が多い、ということです。
当たり前のことですが、相場の動きはトレーダーがコントロールできるものではありません。あなたが相場の動きに合わせなければいけません。
本気で大勝利トレーダーになりたいのであれば、きっちりテクニカルツールでチャートを分析した上で、傲慢になることなく、相場の動きに合わせてトレードすることが大切だと私は考えています。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)。