パックンが投資を始めたのは、ハーバード大学を卒業し、奨学金を返した25才からだが、10才には銀行口座を作って小切手を切れるようになっていた。そして、おこづかいや働いて得たお金は、寄付・貯金・投資・消費の4分割に予算割りし、家計簿もつけていたという。アメリカの小学生の、お金の管理能力の高さがうかがえる。
「日本人を見ていて不思議に思うのは、家庭でお金の話を敬遠すること。アメリカでは子供の頃からお金や投資について家族で話し合うのが普通でしたね」
家庭ではもちろん、中学校でもお金の授業があったという。
「将来どこに住みたいのか、どんな仕事がしたいのかなどを書き出し、それを実現するための資金を調べるんです。また、マイホームの面積から家具や車の予算まで考え、35年ローンで月々の支払いがいくらかも計算しました。病気になると医療費が200万円もかかると知り、保険の必要性を痛感したり、実生活に役立つシミュレーションはしていましたね」
今や電子マネーなども一般化し、現金を使う機会が減っている。お金の大切さを理解するためにも、お金教育の重要性は増しているだろう。
※女性セブン2018年6月21日号