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「父の日マーケット」も拡大中 父親の権威復活か?

父権復活?(グラフは2つとも2018年5月に楽天が発表した調査より)

 今年の「父の日」は6月17日。父の日プレゼント商戦は「母の日に比べて規模も予算も少ない」といわれている。実際、2005年の第一生命の調査によると、母の日の市場規模が2377億円であるのに対し、父の日は1825億円だった。

 しかし近年、そこに異変が起きている。マーケティングコンサルタントの西川りゅうじんさんが言う。

「現在、『父の日マーケット』は確実に拡大しています。例えば、お酒などの大手通販の『カクヤス』が父の日ギフト特集を打ち出して話題になったり、ブロードウェーミュージカルの鑑賞券にワインをつけた『父の日チケット』が発売されたりと、あらゆる業界が父の日に注目しています」

 この5月に楽天が発表した調査によれば、今年の父の日のプレゼント予算の平均は6294円。昨年実施した同調査より1000円以上高い。

 さらに、同調査の「自分の父親にどんなイメージを持っているか」という質問に対する回答は「尊敬できる」がもっとも多く、「頼りがいがある」「優しい」が続く結果となった。

 仕事を終え、汗だくで帰ってくれば娘から「クサい」とののしられ、休日に疲れた体を休めていれば息子から「ゴロゴロしてばっかり」と文句を言われる。そんな哀愁漂うお父さん像から一転、父親の権威が復活しているのだ。前出の西川さんが解説する。

「今の子供たちはバブル崩壊やリーマン・ショックなど、大変な状況の中で頑張るお父さんの姿を見ている。

 さらに、共働きが一般的になった今、両親で家事や育児を分担するようになった。平日の夜にスーパーへ行くと仕事帰りのお父さんが会社の鞄を持って子供とお総菜を買っている光景を見かけます。そんなふうに仕事も子育ても一生懸命な現代のお父さんたちが子供の尊敬を集めるのは当然といえるでしょう」

 さあ、今年の父の日、感謝の気持ちをどう伝えますか。

※女性セブン2018年6月28日号

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