そんな中、今年好調なのがトヨタを筆頭にした自動車関連企業だ。
「主な収益を海外市場に頼る自動車業界は、円安を追い風に業績を伸ばしました。自動車業界はすそ野が広く、自動車製造に伴って、素材や精密機械業界も連動して儲かる傾向にある。今年のランキングは、それが顕著に表れたといえるでしょう」(坂田さん)
大手ゼネコンで働く夫を持つ主婦A子さん(51才)が話す。
「昨年はボーナス額が大きかっただけに今年の減額はこたえます。住宅ローンのボーナス返済もままならず、パートのシフトを増やしました」
不動産会社勤務の夫を持つB子さん(39才)も浮かない顔だ。
「ウチも夏のボーナスは減額。仕方なく生命保険を見直して、月掛け金を半分にしました」
一方、今年11位だったダイキン工業に勤務する夫を持つC子さん(44才)はこう話す。
「ボーナスは、それほど大きな増額でもありませんでした。でもこのご時世、ボーナスをいただけるだけで有難いこと。昨年より少し多めにいただいたお金は、娘と2人でビュッフェにでも行って、ちょっと贅沢させてもらおうと思います」