仮にトルコリラ安になっても、トルコ経済に悪い影響のみを与えるわけではありません。例えばトルコリラ安によって観光収入は確実に伸びます。
ここ最近、10万円程度の安い価格で日本からのトルコツアー(10~12日間)が販売されているようですが、トルコへの旅行が安くなっているので、その分だけ世界各国からの観光客が増えていると聞きます。
そして現地では以前よりも安く買い物できますから、観光収入はその分だけ大きく伸び、この点は長期的に見てトルコ経済にとってプラスに働くと考えられます。
トルコリラ円「買い残大幅減」が意味することは?
では続いて、売買比率とテクニカル分析の観点からもお話させてもらいます。
ここ最近のトルコリラ円相場の売買比率(くりっく365)を見ていると、毎日のように買い残が減ってきている状況にあります。
トルコリラ円は安値にあり、さらにくりっく365で買いポジションを持てば1万通貨あたり1日100円以上のスワップ金利がもらえて、以前よりも有利な状況にあります。それにも関わらず、恐怖心が先行しているせいか、買いポジションを持てない個人トレーダーの方が多いように見受けられます。
1トルコリラ=30、40円台あたりから買い下がってきている、資金管理ができていないトレーダーの方も多く、「これ以上、下落したら困る」という心理から買いを持てなかったり、買いを決済しているのかもしれません。
そして、買い残が減ってきていることから「相場は下落しづらくなってきている」と私は考えています。