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赤福、信玄餅、長崎カステラ… 本家・元祖争いの言い分

山梨「信玄餅」と「桔梗信玄餅」は別モノ

「信玄餅」と「桔梗屋信玄餅」の間では10年以上、訴訟が続いた

 山梨土産で有名な「信玄餅」。明治35年創業の「金精軒」が製造販売する「信玄餅」(1974年に商標登録)と、「桔梗屋」の「桔梗信玄餅」(同1975年)の間には複雑な歴史がある。

「桔梗屋」先代社長の中丸眞治氏がいう。

「弊社が桔梗信玄餅を開発したのは1968年。当時はこの形状のお菓子はなかったので、『信玄餅』として商標登録しようとしたら、金精軒が登録していた『信玄最中』と似ているとして、出願が認められなかった。そこで、『桔梗信玄餅』で出願した。桔梗信玄餅がヒットすると、金精軒が類似商品を出し、『信玄餅』で商標登録した」

 両社の間には、10年以上にわたって類似菓子として販売禁止・商標権侵害などの訴訟が行なわれたが、1980年に和解している。金精軒は「コメントは差し控える」(広報部)とした。

長崎カステラ「元祖より古い本家」がある!?

カステラの「元祖」「本家」は?

 元祖や本家といえば、長崎で「カステラ元祖」を名乗るのは、1681年創業の「松翁軒」。一方、「カステラ本家」を名乗る「福砂屋」は1624年創業。

“元祖より古い店”があるのは言葉としては明らかな矛盾である。その理由を尋ねたが、両者とも回答を断わるのみだった。

※週刊ポスト2018年6月29日号

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