全国各地の有名観光地には「名物」として知られるお土産がある。なかには、最近になって発祥であることを主張し始める店もあり、地元の人たちは戸惑っているケースも。
仙台名産「笹かまぼこ」を製造販売する「阿部蒲鉾店」は、8年ほど前から、笹かまぼこの“名づけ親”としてPRしている。公式HPでは同店に倣って〈旧仙台藩地域で次第に名称が統一されていきました〉と説明されている。
しかし、突如“名づけ親”が現われたことに同業者は困惑を隠せないようだ。
ある笹かまぼこ店の従業員は、「笹かまぼこの起源は歴史的にはっきりと分かっていないので、何とも言えない」と話した(阿部蒲鉾店からは回答が得られなかった)。
※週刊ポスト2018年6月29日号