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税理士、教員、美容師… 20年後に「なくなる仕事」と「残る仕事」

重要なのは、「オペレーター」にならないこと

 逆に「20年後も残る仕事」を見ると、学校教員や経営コンサルタント、映画監督、カウンセラー、美容師など、単純作業ではない職種が並ぶ。いずれもAIによる代替確率は0.1~2%と極めて低い。これらの職種の特徴は、「人間の感情」「創造性」「教育」に根ざしている点だ。

「AIやロボットがどんなに進化しようとも、0から1を生み出す仕事や、人の感情や趣味嗜好に寄り添い、なにかを“提案”する仕事は難しい。とりわけ『人を育てる』というのは人間にしかできません。教員の代替確率が低いのはこのためです」(藤野さん)

 とはいえ、すべての人がこうしたクリエーティビティー溢れる仕事に携われるわけではない。重要なのは、「オペレーター」にならないことだと藤野さんは言う。

「オペレーターとは、言われたことだけ忠実にこなす人のことです。このタイプは、間違いなくAI時代に取り残される。世の中に何が求められているか、何が必要とされているかを自問自答し、それに応えるために創意工夫をする。警備員や税理士など、代替確率が高いとされる職種も含めて、すべての仕事にこの要素はあるんです。

 代替確率が低い美容師やネイリストなどの職種だって、会話もなくただ言われた通りに髪を切り爪を塗る人は淘汰されるでしょう。機械にできない仕事は、実はどこにでもあるのです」

 AI時代の到来は、「人間らしい仕事とは何か」を私たちに問いかけている。

※女性セブン2018年7月5日号

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