Yさん自身は、こんな経験をしたことがあるそうだ。
「これも10年近くをかけたプロジェクトでしたが、完成間近に東日本大震災が発生しました。そのタワマンは『オール電化』が売りで、発売開始予定は震災発生日の直後でした。スケジュール変更も検討されましたが、予定通りに売り出さないと会社の数字に大きく影響するので、上の判断は『GO』。停電や節電騒動などがあったため、販売戦略の方向転換を強いられました」
頭を抱えたYさん。結局、オール電化の話題は巧みにすり抜けつつ、「この間の大震災でも、建物にも地盤にもまったく影響はありませんでした」と、しっかりアピールして、窮地をしのいだそうだ。