実際の認定は登録業者が行う。2018年6月末時点で一般社団法人優良ストック住宅推進協議会(スムストック)、一般社団法人リノベーション住宅推進協議会、公益社団法人全日本不動産協会、一般社団法人石川県木造住宅協会の4社が登録済みだ。
たとえば優良ストック住宅推進協議会は、ダイワハウスや積水ハウスなど大手ハウスメーカー10社が参加して既存住宅の品質維持を目指す団体だ。同協議会では、会員各社が過去に販売した住宅のうち、一定の品質条件を満たす既存住宅を「スムストック」と認定し、安心して売買ができる環境を整えている。
4月以降は「安心R住宅」の条件を満たす住宅には、「安心R住宅」マークを表示している。実際の物件は、同協議会のサイト(https://sumstock.jp/)でも確認できる。
日本の住まいは、20年から30年で建て替えられるのが一般的だった。欧米と比較するとサイクルが極端に短く経済的、環境的負担が大きいと指摘されてきた。既存住宅の品質を適切に判断できるようになれば、50年、100年と住み継ぐことも難しくないかもしれない。