私の場合、ストキャスティクスだけではなく他のテクニカルツールも同時に確認した上で、相場の大きい流れを判断していますが、とにかくトレードをする際はこのようにまず月足、週足、日足などのチャートを確認し、大きな流れがどちらを向いているのか、ということを確認すべきだと私は考えています。
6月に入り、ドル円相場は1ドル=110円台から1ドル=109円台にまで下落して、再度上昇に転じましたが、109円台まで下落した際に「まだ下がるのではないか」と考えて売りから入って含み損をかかえてしまった方もいたかもしれません。
もしそのようになっていたなら、その原因は「相場の大きい流れが見えていない」ということにあります。「大きな流れは上昇方向にある」ということが分かっていれば売りからのエントリーを警戒したはずです。
ちなみに、資金管理を徹底した上で大きな流れをきちんと見極められていれば、含み損をかかえるタイミングがあったとしても、よっぽど不利なポジションでない限り、ロスカットをする必要は無い、というのが私の考えです。
【PROFILE】池辺雪子(いけべ・ゆきこ):東京都在住の主婦。若い頃から株や商品先物投資を学び、2000年からFX投資を始め、これまでに8億円以上の利益をあげている敏腕トレーダー。2007年春、脱税の容疑で起訴、同年夏、執行猶予刑が確定。その結果、所得税、延滞税、重加算税、住民税、罰金(約5億円)を全て即金で支払う。2010年9月に執行猶予が満了。現在は自らの経験をもとに投資、納税に関するセミナー、執筆活動を行っている。トルコリラ/円、ドル/円、他通貨、日経平均株価などの値動きに関する詳細な分析を展開する「池辺雪子公式メルマガ」も発信中(http://yukikov.jp/)。